永倉万里江 Jasminz Press<ジャスミンズプレス>
レトロモダンな美人画を描くイラストレーター永倉万里江の近況など・・・
~さをり~それぞれの 夢を紡いで…
さをりテディ

吉村美穂さん和江さん母娘二人展 
<於 さをり集ぎゃらりい >


"さをり織" このやさしい響きの織物について ほとんど知識のない私でしたが、
先日実際に作品を拝見させて頂く機会を得ました。

まず印象的だったのは 色彩の豊かさと作品全体から発せられる"喜び"の
オーラでした。
作り手本人が心から楽しんで織り上げていることが伝わってくるのです。


さをり織


お母様の和江さんが さをり織の魅力は第一に技法が難しくなく誰にでも自由に
自分の思うように表現できることだと解説して下さいました。

使用する織糸も木綿、麻、絹から化繊まで自由に組み合わせることができるのだそうです。

始めからエスキースの様なものは特に考えないでその時々の心の赴くままに織り
上げてゆく内に作品が完成するのだとか…

そう話す表情がとても楽しげで、さをり織に対する愛情があふれている様でした。

作品を創っていく上での苦労はもちろんあるはずですが、むしろそれすら楽しんで
いるような感じを受けました。



さをり織母


眉間にシワを寄せて(?)生み出される難解なものだけが芸術ではなくて 自然体の自分を解放させるかの様な表現世界があってもよいのだとあらためて考えさせられました。

和江さんの作品は黒を基調としたシックな趣きがあるのに対して 娘の美穂さんの世界は明るい色彩が音楽を奏でている様で 親子でもそれぞれ違う個性の響き合いを楽しむことができました。

さをり織に興味のある方は見学だけでも体験受講もできるとか 教室も各地にあるようですので参考まで…


SAORI


<追 記>
さをり織は四十年前 大阪で生まれたまだ新しい技法です。
創始者の城みさをさんはなんと御齢九十七才!いまだ現役で活動されて
いらっしゃるそうです。
そのパワーの源は やはり美しいものに関わる情熱と喜びではないでしょうか。
さをり織の愛好者の輪が広がってきているのには みさをさんの慈愛に満ちた
精神に拠るところが大きいように思います。
小手先のテクニックよりもその人の持つ未知の能力や感性を引き出し育てることを何より大切にしているからでしょう。

それにしても地元関西発祥のアートだったことを知って少し嬉しくなりました。
まだまだ自分の知らない"美"の世界があるのだと思うと これからも新しい
出会いが楽しみになりました。