永倉万里江 Jasminz Press<ジャスミンズプレス>
レトロモダンな美人画を描くイラストレーター永倉万里江の近況など・・・
ゆく春 桜に寄せて・・・
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<惜 春>

満開の花に浮かれていたのも束の間、春の風に花吹雪となり、
路面に水面に小さなぴんくの花びらが散り敷いて、
今年もそろそろ桜との別れに名残を惜しむ時期となりました・・・
(遅咲きの八重桜はまだ見れますよね)

毎年ほんの数週間ですが桜の花によって夢の様に耽美的な気分を呼び覚まされます。
桜の美しさにはどこか’陰影’がつきまといます。
はかなく哀しく、狂気すら秘めて・・・
私達日本人の美意識にはぴったり当てはまる象徴的な花なのでしょうね・・・

’願わくは花の下にて春死なんその如月の望月のころ’ 
西行の有名な歌がどうしても浮かんでしまいます。

この歌を意識して描いた訳ではないのですがイメージが重なる作品があります。
中村聖子さんの詩’残雪’に寄せたイラストで、枝垂れ桜の下にまどろむ様に
横たわる女性の姿を表現しています。

もともとこの桜のモデルとなったのは東本願寺の別庭園で見かけた紅枝垂れ。
地面すれすれまで垂れた花枝が美しく、いつか作品に取り入れようと
心に暖めていたモチーフでした。

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