永倉万里江 Jasminz Press<ジャスミンズプレス>
レトロモダンな美人画を描くイラストレーター永倉万里江の近況など・・・
映画「リトル・ブッダ」と砂の曼荼羅
仏陀ブログ文字入



キアヌ・リーブス
が若き日の釈迦 美しきシッダールタ王子を演じて

話題となった’94年公開の映画「リトル・ブッダ」。 封切られたその当時

私は彼にぞっこんでしたので(笑)何度となく映画館へ通ったものです。

イタリアの名匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が あらゆる世代の

子供たちへの贈り物として仏陀の生涯輪廻転生をテーマに

遥かな過去の物語と現代を交錯させながら描き出したファンタジックな作品。


昨年母を亡くしたばかりの頃 毎日がただもう悲しくて虚しくて…そんな心を

もてあましていた時 どういう訳かこの映画をもう一度観てみたくなったのです。

古い作品なのでレンタル店にも在庫がなく取り寄せるまで暇がかかりましたが 

実に何年ぶりかで全編を通して観ることができました。 不思議だったのは 

作品の捉え方感じ方が明らかに以前と違ったことでした。生まれて初めて

肉親の死に立ち会ったことで 私の心に大きな変化が起きていたからなのか…
  
ただ輪廻転生の観念については やはり素直に受け止め難いものがありますが。


幸福に溢れた王城から初めて外に出たシッダールタ王子が 苦しみに満ちた

真実の世界を知り涙する姿が 尚更美しく愛おしく思えてなりませんでした。

苦行の果てに菩提樹の下で悟りを開く場面 自らと同じ姿をした自我と対峙する

象徴的な映像も素敵でした。そして もう一度観たいと思った理由の

一つでもあったタイトルロールの最後の最後に登場する場面。

ラマ僧たちが気の遠くなる様な作業で折角美しく描きあげた砂の曼荼羅

描いた自らの手で一瞬の内に崩してしまう印象的なラストシーン

そこには無常仏教思想が凝縮されているようで

私の心が探している 答えのひとつのように思えたからでした。 


砂の曼荼羅ブログ

完成と同時に””に帰される 砂の曼荼羅 
人の一生の様にも感じられて…



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