永倉万里江 Jasminz Press<ジャスミンズプレス>
レトロモダンな美人画を描くイラストレーター永倉万里江の近況など・・・
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”白の世界”との対話  桑山忠明展
白描Ⅱ



大阪 国立国際美術館にて 桑山忠明展が開催されています。今回のテーマは”WHITE"

展示室はタイトル通り”白”のみの世界。パネルに鳥の子という和紙が張られ 白のアクリル

絵の具でペイントされただけの作品群。この美術館の持つ贅沢な空間を これほどまでに

単一なイメージでまとめ上げたインスタレーションは かつてなかったのではないでしょうか。

単一というよりトータルと言ったほうが良いかもしれません。大抵の観客は 展示室に足を

踏み入れた途端 これが作品なのかと戸惑う様です。中には この白い画面は彩色される

前の未完成のものなのかと真剣に勘違いする人がいるのも 無理もない気がします(笑) 

私も どちらかと言えば 現代アートの難解な世界は苦手なのですが 今回のこの桑山氏の

作品には 不思議に拒絶感を感じません。清澄な緊迫感と静寂が 空間全体を満たして

いるせいでしょうか… めくるめく豊かな色彩の世界とは真逆であるからこそ観る者の

心模様のまま 自由にイメージを喚起させられる ”白” の不思議なインパクト。

受け止める側の感受性が問われるところ…と言うと ちょっと嫌味に思われそうですが(笑)

大きく三室に分かれ それぞれの展示室毎にパターンが変化してゆきます。パネルの大きさ

目線の高さ 張りつけられた和紙の様相も次第にさざ波が寄せる水面(みなも)のように

見えてきます。マチエールに和紙を用いていることや 作品の持つ平明で東洋的な静寂感は 

やはり日本画科出身であることに起因している…とは私の勝手な思い込みですけれど。

一人きりでこの作品群と対峙していると まるで禅問答を交わしている様な心境に陥ります。

”白” から連想するイメージ 浄化 無垢 神聖 そして生と死… そんなことに思いが

巡るのは 多分私の心が肉親を亡くした哀しみと虚しさを抱えているからかも知れません。


WHITE.jpg
展示室透視見取り図☆ 
現地で鑑賞して初めて この図面の意味が解ることでしょう。

☆・☆・☆

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