永倉万里江 Jasminz Press<ジャスミンズプレス>
レトロモダンな美人画を描くイラストレーター永倉万里江の近況など・・・
☆♪ 父の愛したカンツォネッタ ♪☆
ラベル原本a


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ちょうど父の百ヶ日を済ませた頃だったでしょうか 部屋の片付けをしていると

書棚の片隅から見覚えのないクラシック音楽のCDが出てきました。

晩年 高齢の為に聴覚が衰えたせいもあって あまり音楽を楽しむことは

できなかったようでしたが 父が買って そのままにしていたのだろうと思いました。

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35

タイトルだけでは ピンとこなくて試聴してみることにしました

曲が流れ出すと同時に 懐かしい思い出が一気によみがえってきました。

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ラベル


昔まだ私が小学生の頃 週末になると度々家族で揃ってレコード鑑賞を

する時間がありました。我家はけっして裕福とはいえませんでしたが

父も母も愛情深く 情操的には豊かな家庭環境だったと思います。

勿論ステレオはありませんので ポータブルプレーヤーにレコード盤をのせて

手動で針を落とすという 今考えると信じられないほど旧式なスタイル(笑)

父の選曲は決まってクラシックそれもヴァイオリンの曲がほとんどでした。

メヌエット トロイメライ G線上のアリア 子供でも親しみやすい曲が多かったと思います。

その中でも とりわけ父が好んで 「この旋律がたまらないんだ」と言って

繰り返し繰り返し聴いていた曲がありました。作曲家が誰であったかは全く覚えて

いなかったのに その美しく悲しげなヴァイオリンの音色とカンツォネッタという

曲名だけは父の一番お気に入りということで何となく記憶に残っていたのです。

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奇しくもこのCDを見つけ出したことで チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲

ニ長調作品35 第二楽章
こそが父の愛したカンツォネッタであると知ることになりました。

単独の曲だとばかり思っていたら 三楽章ある協奏曲の内の一楽章だったのです。

第一楽章、第三楽章の華やかで高揚感のある曲相とはがらりと変わって

この第二楽章だけは哀切のある旋律をヴァイオリンが情感豊かに謳いあげること、、、

父のことを思い出して 涙がこみ上げてきて止まりませんでした。

そう もっともっと 色々なことを 父と語り合いたかった、、、と


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マダムRⅡブログ



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