永倉万里江 Jasminz Press<ジャスミンズプレス>
レトロモダンな美人画を描くイラストレーター永倉万里江の近況など・・・
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~✿ 諸行無常の物語 ✿~
若紫ブログ用

。。❁。。

昨日のブログでも触れましたが 平家物語の平敦盛<たいらのあつもり>

熊谷直実<くまがいなおざね>のエピソードを初めて読んだのは確か

高校の古文の参考書だったと思います。その時以来 私にとって

平家物語といえば この段が浮かぶ程 この二人の名は強く心に残ったのでした。

一ノ谷の戦いで劣勢となり 騎馬で海上の船に逃れようとする平家の公達を 

敵方の武将 熊谷直実が「敵に後ろを見せるのは卑怯なり 返させたまえ」と

扇を上げて挑発します。その言葉を受けて引き返してきた立派な身なりの公達こそが 

平敦盛でした。争いの末 直実敦盛を馬から組み落とし首を斬ろうと兜をとると

まだ十六、七歳のうら若き美少年でした。自分も同じ年頃の息子をもつ直実

彼の顔を見て心が乱れます。命だけは助けようと名を尋ねますが 敦盛

「お前にとっては良き敵だ。名乗らずとも首を取って人に尋ねよ。すみやかに

首を取れ」 と答え その潔さに直実は涙ながらに敦盛を討つのでした。

この事を契機に直実は後に出家して 終生彼の菩提を弔うことになるのです。

花篭

悲劇の若武者 敦盛は笛の名手としても誉れが高く 祖父が鳥羽院より

賜った「青葉」という笛を譲り受け 戦でも携えていたことも有名な話です。

菊池契月「敦盛」の図は武者絵ではなく 水干姿で青葉の笛を持つ

美しい少年として描かれていて私の好きな日本画の一枚ですが 

美しいから儚いのか、、、儚いから美しいのか、、、

。。❁。。 

祇園精舎の鐘の声 

諸行無常の響きあり
 
沙羅双樹の花の色 

盛者必衰の理をあらはす

おごれる人も久しからず 

ただ春の夜の夢のごとし

たけき者もつひには滅びぬ 

ひとへに風の前の塵に同じ

。。❁。。

平家物語はもともと悲劇的で無常感の色濃いものではありますが 

積み重ねられた歴史の物語りを紐解く時 

繰り返される戦いの虚しさと ものの哀れに胸が痛みます。

人は幸せになるために生まれてきたものであると信じたい私です。


ブックカバーミニ

✿ 1997年発行<2時間でわかる源氏物語>のカバーイラスト ✿
若紫が若菜を摘む姿を描いたものです。


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