永倉万里江 Jasminz Press<ジャスミンズプレス>
レトロモダンな美人画を描くイラストレーター永倉万里江の近況など・・・
~✿ 辻村ジュサブローさんにお会いしたことなど、、、✿~
市松 紫Ⅱ


話は随分さかのぼりますが、、、 

二月に上京した折 ジュサブロー館に行ってきました。

妹が八犬伝の頃からの熱烈なファンで 兼ねてから訪問を

熱望していたので 今回はその念願がやっと叶うことになりました。

人形師 辻村ジュサブローさんのアトリエ 兼 美術館

所在地も人形町というのもいかにもふさわしく思えます。

通りから少し外れたビルの一階に控えめな看板がかかっていて

周囲にひっそりと溶け込む様な佇まいなので 

うっかりすると 見逃してしまいそうになります。

花うさぎ  花うさぎ
✿ ジュサブロー館のトレードマーク お耳が長~い花うさぎちゃん ✿ 


長暖簾をくぐり ガラスの引戸を開けて足を 一歩踏み入れると

そこには めくるめく ジュサブローワールドが、、、

入場券を購入すると まず二階の展示会場を案内されます。

靴を脱いで狭く急な階段を上がるのですが 手すりに施された

眠りうさぎの木彫に気がついて その愛らしさに思わず和まされたり、

狭い空間の中にも色々な何かが潜んでいるようなワクワク感が募ります。

二階の展示室には 見覚えのある八犬伝真田十勇士の人形たち等

主に 和物の作品たちと装身具や小物が並べられています。

ちょうど季節的に雛壇がしつらえてありましたが

何より目を惹かれたのは その傍に置かれたなんとも麗しい

日本髪に振袖姿の昭和初期の令嬢のお人形でした。お顔も上品で優しく 

もう本当にうっとりといつまでも飽きずに眺めていたくなるほどで、、、

撮影できないことがこんなに残念に思えたことはありませんでした。

スタッフの女性から今日はジュサブロー先生が在廊されていると

聞いて 慌てて一階に下りてみると 確かにご本人が作業場で

作品制作をしておられました。購入したグッズにサインをして頂ける

ということでしたので緊張しながらポストカードにお願いしました。

作業を中断させる様でちょっと気がひけたのですが、、、

ジュサブローさんは 無言でさっさとサインを入れるとまた作業場へ、、、

私も妹も ご本人に会えただけで舞い上がってはいましたが

せっかくなのだから せめて少しくらいはお話できればなぁ。。

なんて ちょっと残念な気持ちでいたのですが その時ふと目に

入った前髪立ちの美少年の頭(かしら)が魅力的なことから 

妹と二人して美形の話題で盛り上がっていたところ ふいに作業台の方から

「その頼朝のモデル誰だか解る?」とジュサブローさんの声がしてびっくり!!

目の前のショーケースの中の”流罪の頼朝”のことを尋ねておられるようでした。

若き日の頼朝はそれは美青年だったらしく ただし当時の美形の基準は

現代とは違って マッチョがもてはやされていた為に不遇であったとか、、、

次々に興味深い話題が飛び出して、、、美形つながりで平家物語の中の

平敦盛熊谷直実のくだりを私が口にした途端 ついにご本人自ら

身を乗り出してこられたのには 驚いてしまいました。 

粋な着流し姿に 作業用の深緑色の皮の手袋という いでたちで 

目の前で見るとやはり芸術家独特のオーラを放っておられましたが お話してみると

とても気さくなお人柄で 歴史の意外な裏話などもお聞かせ頂けてとても嬉しかったです。

おかげで 私も妹も素敵な東京の思い出ができました。

関西で ジュサブローさんの人形展が開催されることが殆どないのが残念です。

東京へ出かける折りがあれば 是非また訪ねたい魅力的なスポットです。


カード舞妓Ⅱ
✿ 購入したポストカード(舞妓) 右はサイン入り ✿


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