永倉万里江 Jasminz Press<ジャスミンズプレス>
レトロモダンな美人画を描くイラストレーター永倉万里江の近況など・・・
幻 の~花 軍 はないくさ~
椿輪#


何事もなければ 昨年九月には二年ぶりの個展を開く予定でした  

三月に市民ギャラリーの申し込みを済ませた矢先 母の入院、手術と

思いがけないことが続き その時に諦めてキャンセルしようと

思ったのですが 描き下ろしは無理でも手持ちの作品を展示する

方法で何とかできるのではと考えなおして思いとどまりました。

何より病床の母が開催を望んで楽しみにしていましたから、、、

私もその頃には 母も少しは回復してくれるだろうと望みを抱いて

とりあえずは案内状のデザインだけでも考えておこうと

既にタイトルは”花軍~はないくさ~”と決まっていたので

ビジュアルには 前年暮れに干支(寅)をテーマにした

コンペで入選した作品二点を使うことにしました。

この花軍というのは 廃曲となったの演目だそうです。

森田曠平氏の画集の中に 桜の枝を持った舞妓と山吹の枝を

持った舞妓が お互いに花枝を振りかざして闘っている絵があります。

そのタイトルが花軍とあったことが強く印象に残っていたのです。

字面も響きも華やかでいて強さもあるので 虎と硬派な美女との

組み合わせが面白い仕上がりになりそうだったのですが、、、

一旦持ち直していた母の病状が八月に入って悪化、急変したことで

止むを得ず個展は開催直前のキャンセルとなりました。

 私の”花軍~はないくさ~”は 幻に終わってしまったのでした。


花軍いくさnⅡブログ文字入り

2001年龍神降誕の"虎と少年"の図の両脇に配した美女を再構築したもの
私自身としては前作を凌ぐまではいかなかったと思っています。


★廃曲と記しましたが ”花軍”
今年三月横浜能楽堂に於いて90年ぶりに金剛流の上演があったそうです。
興味が湧いてウェブ検索するうちに村上湛氏の古典演劇評論に行き着き
 高尚な文章に頭痛(?)を覚えながらも裏に秘められた深い意味合いに
思わず唸ってしまう始末(笑)恐るべし 日本文化!勉強になりました


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