永倉万里江 Jasminz Press<ジャスミンズプレス>
レトロモダンな美人画を描くイラストレーター永倉万里江の近況など・・・
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
”龍神降誕”へ至るまで・・・
20070527182207.jpg

<”MARIEISM2002”展示風景>


私はどちらかと言えば、硬派なものを好む性質の様です。

優しげな女性の絵を想い浮かべられると意外に思われるかも知れませんが、
全く正反対の勇壮なものが好きですね。
自分自身の内面の弱さの裏返しからくる”憧れ”なのかも知れませんが・・・

”龍神降誕”は、そんな私の一面が顕著に現れた内容だったと言えるでしょうか。
もともとの発端は、2000年四月に”シャルレ”本社ビルの
ロビーエントランスをディスプレーする企画展に参加したことでした。

空間的に普通の平面作品では間がもたない様に感じたので、
”屏風”様式の大作を制作することにしました。

和紙を張り込んだパネルをつなぎ合わせた全くの我流の仕立てで、
あくまでも”屏風”らしきものなのですが、
今までに発表した最大の作品となりました。
丁度その年が”辰年”だったことから念願だった”龍”をモチーフに
チャレンジしてみました。

水墨画の技法本や挙げ句の果てには”居合い抜き”の教則本まで資料にして
頑張ったことを思い出します。

作品の出来はともかく発想がユニークだったせいか、
折角だから別の場所での展示をしてみたら・・と声を掛けて
頂いたことから、翌年の新春に”龍神降誕”を開くことに
繋がっていくことになりました。

※当ブログの永倉万里江のイラストの著作権は全て作家永倉万里江にあります。
イラストの画像の無断使用、転載を禁じます。
◆もし上記の内容が発覚した場合は、法的措置を講じます。

スポンサーサイト
薫と澪・・・
20070520181329.jpg
<薫>
20070520181446.jpg
<澪>


"Simpleなくちづけ”展とは打って変わってレトロな和装の美女たちの
世界をコンセプトとして開催したのが ”花の宴”でした。

その折に発表した”調べ”という作品は二枚対となっていますが、
もともとは前年の賀状用として書き下ろした紫の着物を纏った”薫”が
単独で存在していました。

”花の宴”展のDMを思案する内に、ふと思いついて双子の姉妹として
”澪”を登場させることになりました。
”薫”が片割れを呼んだのかも知れませんね・・・
市松人形の装束を参考に筥迫や総絞りの帯揚げ等、細部に手の込んだ
書き込みの作品となっています。

作業は大変でしたがとても楽しんで描きました。
そういう状態の時は良い作品が生まれるものです。


※当ブログの永倉万里江のイラストの著作権は全て作家永倉万里江にあります。
イラストの画像の無断使用、転載を禁じます。
◆もし上記の内容が発覚した場合は、法的措置を講じます。
渋澤龍彦”幻想美術館”展
20070520172949.jpg


日頃から感性のアンテナを磨いておく為にも、書物を読んだり、
展覧会や映画を観る機会が必要です。

先日”日曜美術館”の放映で、渋澤龍彦”幻想美術館”展が紹介されていました。
氏の名前を耳にするのは本当に久しぶりでした。
彼の独自の視点と美意識で語られる文学論、美術論には興味を惹かれ、
一時期、関連本を読み漁り少なからず影響を受けた様に思います。

本来なら是非観に行きたいのですが、関西方面での開催の予定はなく、
諦めざるを得ません。
中でも四谷シモン氏の展示作品”天使”の映像が映ったのですが、
とても美しくて・・・実物が観れないことが本当に残念です。

渋澤ワールドのデモーニッシュな雰囲気とまでは及びませんが
”黒のエチュード” は如何でしょうか・・・

”詩とメルヘン”での投稿作品”手袋”という少し猟奇的な香りの短編に
添えたイラストです。

※当ブログの永倉万里江のイラストの著作権は全て作家永倉万里江にあります。
イラストの画像の無断使用、転載を禁じます。
◆もし上記の内容が発覚した場合は、法的措置を講じます。


新緑の候・・・
20070520170424.jpg


目に新緑の眩しい今日この頃です。
紫外線のことが気になりますが本当に爽やかな季節ですね。
桜の花の終わりを惜しむ間もなく、この時期は次から次へと
様々な花が咲き出します。

山吹、小手毬、芍薬、クレマティス・・・
先日近所の花壇に牡丹の花が咲いているのを見かけて嬉しくなりました。

牡丹は画学生の頃、スケッチの為初めて間近に眺めて、
その華麗な美しさに圧倒されたことを覚えています。
まさに”百花の王”の名にふさわしい佇まいです。

花のビジュアルを想い描くと、同時にその独特な芳香が記憶に
よみがえるのは不思議です。
大好きな花なのに、考えてみると今までイラストの中に登場させていませんが、
今回の個展の作品の中で扱ってみようかとイメージを膨らませているところです。

それはさておき、この時期に相応しい爽やかな作品と言えば
やはり”薫る風”でしょうね・・・


※当ブログの永倉万里江のイラストの著作権は全て作家永倉万里江にあります。
イラストの画像の無断使用、転載を禁じます。
◆もし上記の内容が発覚した場合は、法的措置を講じます。
花より男子・・・?
20070515205313.jpg



"美人画"がテーマといっても女性ばかり描いている訳ではなく、
ご存知かと思いますが結構男性をモチーフとして取り上げています。

"Simpleなくちづけ"の作画の折に恋人同士を描く為に
登場させたのが始まりだったと思います。
”メッセンジャー”という作品が男性一人で画面を構成した初めてのものでした。

花束を担いで恋人のもとへ”愛”を告げに行く姿を描いてみたのですが・・・
こんな少女マンガの様な場面も近頃では珍しくないというか、
現実でも違和感を感じないのは男性たちがオシャレになってきたからでしょうか・・・

”詩とメルヘン"誌上でも"隠し玉"の様に時々描いては反応を
楽しんでいた様に思います。
女性を描く時と気分的に違った楽しさがあり、作品が好評だといつもより
嬉しく感じるのは何故でしょうか(笑)

そんな傾向が顕著に表れたのが'01年に開いた"龍神降誕"展でした。
その話題についてはまたの機会に・・・

※当ブログの永倉万里江のイラストの著作権は全て作家永倉万里江にあります。
イラストの画像の無断使用、転載を禁じます。
◆もし上記の内容が発覚した場合は、法的措置を講じます。

"初音"の思い出

20070513160305.jpg


"仔猫"が現代的な女性の日常スタイルを描いた初期の代表作なら、
"着物美人"のそれは"初音"でしょうね。

'94年の年賀状用に描き下ろした作品ですが、
これも自分の作意を超えて現れたものです。
帯の柄や和装小物を描くのが楽しく、室内調度にも気を配った力作となりました。

初めての振り袖に思わず悦に入る少女の清らかな表情がやはり好評を頂きました。
良い作品は物語を感じさせるというか、様々なシチュエイションを連想させます。

"初音"は少女の名前とも、象徴的な意味合いとも重ね合わせてつけたタイトルです。
この作品は'95年一月九日の読売新聞夕刊紙上に、私のプロフィールと共に
カラーで載せて頂いたのですが、話題になるかと思った矢先あの阪神大震災が起こり、
それどころではなくなってしまったことを思い出します。

※当ブログの永倉万里江のイラストの著作権は全て作家永倉万里江にあります。
イラストの画像の無断使用、転載を禁じます。
◆もし上記の内容が発覚した場合は、法的措置を講じます。
"仔猫"誕生
20070513154938.jpg


イラストレーターとしてデビューして初めての個展となった
"Simpleなくちづけ"は、私にとって大変思い出深いものです。

歌人山崎郁子さんの短歌とのコラボレーションとして描いた作品は
清々しい出来栄えで、特にDMに使用した"仔猫"は好評を博しました。
読売新聞の女性記者の方の目に止まり、コラムに載せて頂いたことを覚えています。

また"詩とメルヘン"の誌上でも特集を組まれる光栄にも預かりました。
この"仔猫"という作品は初めての私の代表作となりました。

ほんの小さな仔猫を抱き上げる女性の自然体でやさしい表情と仕草、
また不意をつかれた仔猫の少し怯えた表情も良く描けていると我ながら思います。
不思議なのですが、本当に良い作品が生まれる時は"向こうからやってくる"
という感じなのです。どうしてこんなものが描けたのだろう・・・と
後から考える程です。

一つのことに集中没頭していなければ、
そんな境地は味わえないのだろうと思うのですが・・・
この作品は譲って欲しいと希望される方が多いのですが、
私にとってのエポックメイキングとなる作品なので手放す気にはなれないのです。

※当ブログの永倉万里江のイラストの著作権は全て作家永倉万里江にあります。
イラストの画像の無断使用、転載を禁じます。
◆もし上記の内容が発覚した場合は、法的措置を講じます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。